未経験から最短でCCNA,CCNPを取得できる勉強法

インフラエンジニアが最初に取得する定番資格のCCNAと、その上位資格のCCNP(ENCOR,ENARSI)について、IT業界未経験から最短で取得する方法についてまとめました。 私自身も新卒後、最初にCCNAを取得し続いてCCNPも取得しました。本記事ではその時の勉強法や、直近で後輩に教えている勉強法を記しておりますので、参考にしていただければと思います。

CCNA/CCNPとは

CCNAとは「Cisco Certified Network Associate」の略称で、Ciscoが認定する初級ネットワークエンジニアの資格です。この資格を取得することで、ネットワークの基本的な設計、構築、トラブルシューティングなどのスキルを習得することができます。

CCNPとは「Cisco Certified Network Professional」の略称で、前述のCCNAの上位(プロフェッショナル)資格となります。コア試験とコンセントレーション試験に分かれており、両方取得して資格認定です。一番メジャーなCCNP EnterpriseであればENCORとENARSI(高度なルーティング)を取得することで認定されます。

未経験からCCNA,CCNPを最短で取得する勉強方法

では、業界未経験の状態からどのように学習すればよいか説明します。

まず最初はネットワーク技術の基本のキを”ざっくり”と頭に入れるところから始めるべきと思います。最初から各分野を深く理解しようとしても非常に難解で精神的に辛くなる人が多いように感じます。なのでまずは”ざっくり”と頭に用語と簡単な意味を入れる程度から始めた方が良いです。

そんなざっくり勉強用の教材ですが、下記先人たちの素晴らしい物がありますので、それを読むことが一番効果的だと思います。

勉強の仕方ですが、上記2点について、無料のwebサイトを読むだけではなくできれば本も購入してください。 そして、1章ずつWebサイトと書籍を交互に読んでください

例:WebサイトでTCP/IPの章を読んだら、次に書籍でもTCP/IPの章を読む。その次にWebサイトでIPアドレスの章を読んだら、書籍でもIPアドレスの章を読む。

この勉強法には2つの効果があります。

  • 同じ技術に対する解説を2パターンの説明で理解できる

初めての学習だと、書いてあることが難しくどうしても理解に時間がかかります。ですが良質な2種類の解説を読みながら学習を行うことで、1種類だけだと理解が難しかった技術について理解がかなり深まります。

  • 忘却曲線の強化

初めて聞く技術等なじみのない内容だとすぐ忘れてしまいます。なので完全に忘れる前にもう一度読むことで記憶の定着を伸ばします。

上記やり方で試験範囲を1周したら次は2章単位で区切って、同じように書籍とWebサイトを読みます。 このくらい勉強をすると、未経験の方でも何となくレベルでも理解が進んできたかなと思います。

次のステップ

ここからは各自の思考によって勉強法が大きく分かれます。まず、業務で活かせるスキルとして身に着けたい方向けへのおすすめは実機にコマンドを打って設定や構築を行うです。…とはいえ実機なんてないという方が多いと思います。

そんな方にはネットワーク機器のシミュレーター、エミュレーターがありますので、 それを利用して勉強をしましょう。 有名どころだと以下があります。

  • Cisco Packet Tracer
  • GNS3
  • CML(Cisco Modeling Lab)
  • EVE-NG

どれを使うかの選択方法は、無料で使いたい初学者はGNS3やパケットトレーサー無料で使いたい中級者以上はEve-NG有料で楽に品質の高いものを使いたい初学者から上級者まではCMLという使い分けのイメージでしょうか。ちなみに私自身はCMLを使っています。CMLは年に数回セールで安くなるタイミングがあるのでその時に契約するのがおすすめです。CMLについてはまたインストール方法や使い方などまとめるかもしれません。

本当にCCNA,CCNP(ENCOR,ENARSI)を最短で取得する方法

前述の方法で実機操作を通じて技術を理解しなくても、資格取得は可能です。それは実際の試験と同じ問題が載っている虎の巻問題集を丸暗記する、です。

こちらを暗記することで参考書を一切読まず技術を理解していなくても試験に合格することは十分に可能です。勉強期間は1週間、勉強時間は30時間未満で取得する人もいました。なお、虎の巻問題集は偽物も多くありますが、本物も勿論あります。参考にするには騙されないように口コミや評判のチェック等十分留意が必要です。

紹介として単に資格を取りたい人向けの方法もご紹介しましたが、暗記しただけだと技術の理解はできないのでおすすめはしません。ですが30代過ぎて未経験からエンジニア転職を目指している人であれば、まずエンジニアとして入社することが重要です。未経験でエンジニア入社できる可能性を少しでも上げるには資格取得が効果的なので、そういった方には良いかもしれません。

まとめ

人それぞれどのくらい勉強に時間をかけられるかは大きく異なります。勉強にかける時間は多い方が根本の理解がすすむので、できればしっかり参考書を理解をした上で実機操作を行って理解を深めることをお勧めします。しかし時間が限られている人もいると思いますので、各自の状況に応じた勉強法で資格取得を頑張っていただければと思います。

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